住まいの省エネルギー性能を設計通り確保するために3

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基礎工事着工前におこなう詳細設計のお話しの続き。

3. 外部給排水雨水経路の確定と雨樋竪樋位置
4. 基礎下給排水衛生ガス冷暖房配管位置

今回の構造は枠組み壁工法ですが、
パネル化でおこなうため、2日間で一気に屋根までできあがります。
その前段として床工事がおこなわれるわけですが、
その時には、すべての基礎下配管を終えておきます。

また、建て方をおこなうためには、
先に外部足場を先行設置する必要がありますが、
その前に、外部および内部の配管工事を終えておくということです。

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なぜかと言いますと、外部足場を設置してしまうと、
今度その足場を外す時は、屋根や外壁が終わったあと、
つまり、住まいの竣工が近い時期となります。
当然、竪樋の設置や基礎の巾木の仕上げも終わっているので、
その傍で土を掘り起こして配管工事をおこなうと
汚れや傷の元となりますし、何よりも、
竣工間際のバタバタした状況での外部工事は、
外構だけにしておきたいところです。

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しかし、これらは副次的なことですが、
主たる目的は、床下の断熱性能を設計通りに確保するためです。
今回の住まいの省エネルギー性能は、
・外皮平均熱貫流率:0.48 W / ㎡K
・平均日射取得率:ηAH 1.4 ηAC 1.7
・BEI:0.76
という平屋主体の不利な条件にも関わらず、
高断熱性能を有しています。

そのため、床断熱材ネオマフォーム厚80mm、
床構造用合板厚28mm。
これに対して、床下配管の立ち上がりを
最小限の欠き込みでおこなうためには、
事前に床下配管を所定の位置の床上に出しておき、
床下施工時にピンポイントのみの開口処理で
納めることが必須となります。

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そうでないと、80mmの断熱材を後から穴掛けとなると
その周囲の断熱材までも欠損することとなります。
よく、あとで現場発泡ウレタンを充填するから大丈夫という
話を聞きますが、これを完璧することは、難しいですし、
その確認を目視するためには、床下に潜ってすべて点検することになり、
これは不明瞭であり、性能を担保できることになりません。
第一、そんな床下で作業すること自体が無駄な労力です。

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床の構造用合板厚28も含めれば
108mmの穴開けとなりますから、
あらかじめ床上までの先行配管をして、
床設置時に、最小限の穴開けで断熱材・合板をカットして、
さらにそれでもすき間の多い箇所には、
現場発泡ウレタンで充填する。
こうして、やっと上記の断熱性能を有した床を確保することができます。

設計上の性能をいかに現場で達成することができるか、
これは、設計者の現場監理技量に掛かっているわけです。
もちろん、建築施工者、設備業者、電気業者の各職方さんとの
事前打ち合わせや連携は、言うまでもありません。
綺麗に仕上がった床下・・・、
見えないところこそ、綺麗に仕上げる・・・
まさに、スティーブジョブズの精神ですね。

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